街に輸入雑貨のお店があると、ついつい立ち寄ってみたくなりますね。
お皿一枚にも、国内産の物とのデザインや材質の違いを感じられ、それがとっても楽しい♪
それと同じように、海外の絵本にもその国ならではの色使いやタッチがあります。
今月のはらだこどもクリニックの待合室には、個性的でかわいい海外の絵本がいっぱい!
フォンランド・イタリア・フランス・アメリカ・ニュージーランド…。
海の向こうからやって来た絵本を、本棚のこびとたちが紹介します♪
フィンランドのムーミン絵本
ムーミントロールと氷のおまつり
作: トーべ&ラルス・ヤンソン
訳: 当麻 ゆか
出版社: 徳間書店
おとなもこどももみんな大好きなムーミン♪
絵本もたくさん出版されていますが…
原作者トーベ・ヤンソンによるイラストが、北欧らしくカラーリングされたこの絵本を選びました。
夜の湖で開かれる氷のおまつりは、ため息が出るほどステキで
「こんな色彩にあふれたフィンランドにぜひ行ってみたい!」
そんな憧れがいやが上でも高まる一冊です。
イタリアのしかけ絵本
ようせいたちのもり
原題 nella note blu
作・絵 ガブリエーレ・クリーマ
訳 さとう ななこ
出版社 WORLD LIBRARY
イタリアのしかけ絵本。
このシリーズの「あおいよるのゆめ」がクリニックで大人気!
今回は、同じシリーズで秋らしい色合いのこちらを仕入れてみました。
指で仕掛けをスライドさせると絵が変わります。
森に隠れている誰かを見つけたり、りんごの木に赤いりんごをたくさん実らせたり、雪を降らせたり。
まるで魔法使いになったような気分で、ワクワクしてしまいます。
明るく豊かな色彩感覚もイタリアらしくてステキ。
丈夫にできているので赤ちゃんから楽しめるのもポイント。
フランスの色図鑑
はじめてのいろのほん
原題 Mon Petit monde en couleurs
作 デルフィヌ・バドルディヌ
絵 セヴリン・コルディエ
訳 堀内ゆかり
出版社 WORLD LIBRARY
色の名前を身近なものの名前で紹介するフランスの色図鑑。
シンプルかつおしゃれなイラストや、ブックデザインにさすがのセンスを感じます。
【日本とフランスの文化の違いを自然に学べる】
オレンジ色の例として、桃がカテゴライズされているのを見て、びっくり!
日本では、桃色=ピンク色。
でも、そうじゃない国もある…。
ものの見方は国によって違いがある。
そんなことを、子どもが気付くきっかけになりそうです。
【フランス語をもっと学んでみたくなる】
この本は日仏バイリンガル仕様の為、フランス語表記もありますが発音記号はありません。
なので、フランス語を学んでいないと読めない単語が続出します。
私はというと、フランス語はさっぱりです…。
それでも、フランス料理店・パン屋・ケーキショップなんかで見かけた単語もあり、読めるものも結構ありました。
「フランス語もずいぶん日本の生活に浸透したんだなあ」と実感。
眺めていると自然とフランス語に興味が湧くので、
「子どもとフランス語に親しみたい」と思う方にもうってつけの絵本でしょう。
ニュージーランドのダイナミックな絵本
やまとあな
原題 Hill & Hole
作 カイル・ミューバーン
絵 ヴァサンティ・アンカ
訳 おおさく みちこ
出版社 WORLD LIBRARY
なかなかお目にかからないニュージーランドの絵本は、とにかくダイナミック!
登場するのは、大きな山と大きな穴。
話しているうちにお互いがうらやましくなり、なんと、立場を交換することにしました。
モグラの助けを借りて、山は穴に、そして穴は山になるのです。
さて、立場を入れ替わってみて、いったいどうなったのでしょう…?
「あんな生活だったらいいなあ」
「あんな美人だったら…。」
なんて他人をうらやましく思ったりすることってありますよね。
登場するのは「山」と「穴」だけなのに、そんな人間自身のサガを見ているような気持ちになります。
そして、最後のページにはなんとも意味深な言葉が。
読み終わって、こどもと思わず「これはいったい…???」
と顔を見合わせてしまうかも。
アメリカのねこ絵本
いたずらこねこ
作 ポール・ガルドン
訳 中井貴恵
出版社 ほるぷ出版
マザーグースの有名な唄を絵本にしたアメリカの作品。
ねこの表情がとっても生き生きしていて可愛い!
特に、ねこ好きの方におすすめの一冊です。
見逃せないのが、子ねこ達が食べる美味しそうなねこの顔のパイ。
とてもキュートで、おいしそうなんです!。
子どもに「作って!」とせがまれ、先日ついに再現してしまいました(笑)。
フィリングは赤いということしかわからなかったので、いちごのプレザーブ+カスタードクリームを入れてみました。
甘酸っぱくてサクサクしてとても美味しかったです♪

ねこのいちごパイ
レシピはこちらから
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個性あふれる世界の絵本はどれも魅力的!
「みんなちがって、みんないい。」
そんな、当たり前なのに忘れがちなことを教えてくれているよう。
「最近、子どもを叱ってばかり…。」
こんな時は、
「◯歳だから、これができないといけない。」
「いいお母さんにならないといけない」
なんて知らず知らずに育児にプレッシャーを感じているのかも。
そんな時は世界を旅する気持ちで、海外の絵本を親子で手にとってみては?
様々な価値観に触れることで視野がぐっと広がり、気持ちが軽くなれそうです♪