今年は夏ごろからマイコプラズマ感染症が流行しています。
風邪の原因であるウイルスではなく、マイコプラズマという細菌が原因で気管支炎や肺炎をおこします。
5歳以上に多く、特に学童期から思春期、免疫反応が活発な世代が肺炎になりやすいです。
潜伏期は2-3週間なので、インフルエンザのように学級閉鎖にはなりにくいのですが、家族内で忘れたころに次々と感染することがあります。
典型的な肺炎パターンは、最初に高熱がでて、3-4日後から乾いた咳が多くなり、痰がらみな咳に変わり2週間ほど咳が続きます。
発作性の咳となり、一度出ると止まらないという訴えも多いです。
迅速検査の感度が悪く、血液検査や胸部レントゲン写真などもみて、治療を決めます。
マクロライドというファーストチョイスの抗生剤が効かないタイプもあったり、一度改善しても、ふたたび再燃するなど、やっかいな菌です。
大切なのは本人の免疫なので、いつもと違う咳だと感じたら、診察治療を受け、良くなってきた時も無理をせず直しきることを心がけてくださいね。