9月ごろより咳が長引く患者さんが増えています。
長引く咳で、今、注意すべき感染症が2つあるので、お伝えしておきます。
①RSウイルス感染症
・透明な鼻汁・発熱の後、咳がひどくなる
・初めて罹患すると高い熱が4〜5日続くこともある
・乳児がかかると重症化しやすい
・幼児でも、とにかく咳が長い
②百日咳
・夜に多い発作的な咳が1ヶ月近く続き、痰がらみな事が多い
・4種混合ワクチン接種前の乳児がかかると危険
・3種混合・4種混合ワクチンの接種歴があっても5〜6歳ごろより抗体量低下のため罹患し、幼稚園や小学校で蔓延することがある
・抗生剤で改善し、他への感染を防げる
赤ちゃんのいらっしゃるご家庭は、お兄ちゃん・お姉ちゃんの咳に気をつけてあげてください。
百日咳の抗体低下に対しては、小学校に入る前に3種混合ワクチンの追加接種ができるようになりました(任意のため有料)。インフルエンザワクチンが終わる年明けにアナウンスの予定です。
それと、台風に伴って喘息発作が出るお子さんも多いので、熱がなくても、夜によく眠れない咳の時は、小児科を受診してくださいね。