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育児を応援する 大阪市西区の小児科

予防接種 年齢別接種のポイント

生後1か月~1歳 

生後1か月~1歳

2024年4月からワクチンの定期接種が改正されました。

予防接種をこれからスタートする、もしくは、ほとんど予防接種をしていないお子さんには、スムーズに接種を進められるよう、ご家族と最適なスケジュールを一緒に考えていきますので、ぜひご相談下さい。お子さんの状態と周囲の環境、また、ご家族の意向もお聞きしてスケジュールを立てていきます。

同時接種について、「複数のワクチンを一度に接種すると身体に負担がある」「抗体がつきにくい」といった情報に接し、不安に思われることもあるかと思いますが、そういった事はありませんので、ぜひ安心して受けてくださいね。

●生後6週〜
ロタウイルスワクチン・・・ロタウイルス腸炎を予防するワクチン(公費)

※6週から接種できますが、2ヶ月まで待って、肺炎球菌ワクチン・五種混合ワクチン・B型肝炎ワクチンと同時に接種するのが一般的です。

●生後2ヵ月〜
肺炎球菌ワクチン・・・肺炎球菌による髄膜炎を予防するワクチン(公費)

五種混合ワクチン・・・ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ・ヒブ髄膜炎を予防するワクチン(公費)

B型肝炎ワクチン・・・B型肝炎の感染を防ぎ、肝がんから守るワクチン(公費)

※肺炎球菌・五種混合のワクチンは、できるだけ4週おきに生後6カ月までに3回接種して基礎免疫をつけることが大切です。B型肝炎は2回接種で基礎免疫がついて、生後7-8か月で3回目を接種します。

※ 2024年3月までに、ヒブと四種混合ワクチンで接種した場合は、最後までヒブと四種混合ワクチンの組合せで接種します。

●生後5か月〜
BCG・・・結核を予防するハンコ注射(公費)

※個別接種になりました。上記4つの予防接種が終了した後に打ちます。大阪は、結核がまだまだ残っていますので、1歳の誕生日前日までに接種しましょう。。

 

日本脳炎ワクチンについて】

かかると怖い日本脳炎は、蚊が運んできます。

日本脳炎とは・・・
このウイルスに感染した蚊に刺されることで発症する脳炎です。蚊が発生する夏に多くみられます。

ここ数年、日本国内でも小児の日本脳炎発症例(11か月~10歳)があり、昨年は生後11ヶ月のお子さんが発症し、後遺症が残ったという報告もあります。

日本脳炎ワクチンの標準の接種年齢は3才となっていますが、実は生後6ヶ月からなのをご存知ですか?

以下の項目に該当するお子さまには、生後6ヶ月になったらできるだけ早く接種し、発症を防ぐことをお勧めしています。

 

● 下記の地域にご実家がある・滞在することが多い

西日本

沖縄 宮崎 鹿児島 熊本

福岡 大分 佐賀 長崎

山口 鳥取 兵庫 高知 香川 三重

東日本

静岡 山梨 千葉 茨城

● 東南アジアや中国・韓国に海外旅行に行く(日本脳炎流行地域

※「日本脳炎」という名前から日本だけの病気と思われがちですが、日本からフィリピン、インドあたりまで、東南アジアで流行している病気なのです。

早く接種しても抗体保有率に変わりはないことは証明されています。
また、今年は猛暑が予想され、蚊の活動期間が長いと思われます。
特に上記の地域に関係なくても早めに接種しておいた方が安心かもしれません。

詳しくは日本小児科学会のホームページをご覧ください。

1歳~5歳

1歳になったら、まずMRワクチンです。
Mは麻疹(はしかMeasles)の頭文字。
はしかは死亡することもあるウイルス感染症で、肺炎や脳症などもひきおこします。
Rは風疹(Rubella)の頭文字。
胎児に影響を及ぼすウイルスなので、MRワクチンを2回接種してお腹の赤ちゃんを守りましょう。(2回目は小学校入学1年前)
※ワクチンを打っていない20代~30代の男性は風疹にかかる可能性がありますので注意してください。

みずぼうそうのワクチンも、平成26年10月より定期接種となりました。
こちらは3か月以上あけて2回目を接種します。
(標準的には1歳と1歳半の2回)

次に、ヒブ・肺炎球菌の追加接種です。
どちらも1歳3か月までに接種するのが望ましいとされています。

集団生活に入るお子さんには、おたふくかぜの免疫もつけてあげてください。
おたふくかぜにかかると難聴になってしまうことがあります。MRワクチンとおなじく、1歳で1回目、2回目は小学校入学1年前がおすすめ。
(自費:当院5000円)

四種(または五種)混合ワクチンの追加接種も、1期3回接種後、半年たったら可能です。
(標準的には1年~1年半)
追加接種は、基礎免疫とは違い、少し間があいてしまっていても大丈夫です。
(7歳半までは公費)。

1歳のお誕生日にMR・みずぼうそう・おたふく・ヒブ(または五種混合)追加・肺炎球菌追加の5ワクチン同時接種が、現在スタンダードになっています。

1歳~5歳

三種混合に含まれる百日咳は、咳がとても長く続く気道感染症ですが、低月齢の乳児がかかると重症になります。特に、赤ちゃんを迎えるご家庭では、出産前にお兄ちゃん・お姉ちゃんが百日咳にかからないように3種混合の追加接種をしておくと安心です(自費:当院3000円)

また、この時期、乳児期の4種混合ワクチンに含まれていたポリオウイルスの免疫も落ちていることがわかってきたので、3種混合ワクチンと一緒にポリオワクチン(自費:当院8000円)も接種すれば完璧です。

小学校に入る前に、MR2回目・おたふくかぜ2回目に加えて、3種混合・ポリオの4ワクチンを接種すると最強ですね。

小・中・高校生

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●日本脳炎ワクチン9歳になったら追加接種ができます。一時、中止されていたので、生年月日がH7年6月1日以降のお子さんは、20歳未満まで無料で接種できます。
全部で4回の接種が必要です。途中で終わっているお子さんも、間があいても打った方がよいのでご相談くださいね。

小学6年生二種混合があります。
久々の予防接種でうっかり忘れてしまうことのないよう、接種しましょう。

●子宮頸がんワクチンが、今年より効果の高い9価のワクチン(シルガード)が定期接種になり大きく変わりました。小学6年の女子が15歳になるまでに1回目をシルガードで接種できれば6か月後にもう1回の計2回で完了です。1回目接種を15歳になってから受ける場合は今までのように3回接種です。子宮頸がんワクチンの接種者が少ないために、日本では子宮頸がんの罹患率が上がってきています。現在、定期接種年齢以上の女性にも無料で接種できるキャッチアップ接種期間ですので、後悔しないように、この機会にぜひ接種してください。

思春期前のお子さんには、B型肝炎ワクチンをお勧めします。
肝がんや肝硬変をひきおこすB型肝炎ウイルスは、血液・唾液・性交で持続感染し、現在、若い世代の発症が増えています。
欧米では多くの国が定期接種にしているワクチンながら、我が国では公費補助はありません。
当院では1回4000円で接種しています(3回接種)。

【日本は予防接種後進国

この年代は、あまり病気もしなくなり、「予防接種しなくても大丈夫」と思いがちですが、お子さん達が働く頃には、海外との交流はもっとさかんになり、輸入される病気もでてきます。
日本は予防接種後進国であることを知っていただき、親の責任で、今できる予防接種を受けさせてあげてくださいね。