寒さ厳しいこれからの季節。
おうちでこどもと過ごす時間も増えがちですね。
この季節にふと読みたくなるのが寒い国のお話。
温かみあふれる絵柄に惹かれるのかもしれません。
今回は、ロシアの絵本をご紹介したいと思います。
てぶくろ
てぶくろ
エウゲーニー・M・ラチョフ 絵
うちだりさこ 訳
この『てぶくろ』という絵本。
小さい頃読んだ記憶がある方も多いことでしょう。
日本でも50年以上重版を重ねているロングセラーです。
作者のエウゲーニー・ミハロヴィチ・ラチョフ(1924〜1997)は、ロシアのシベリアに生まれた画家。
その後ウクライナのキエフで絵を学び、数々の作品を発表します。
冬の野原に落とされたてぶくろに、暖を求めて動物たちが次々と入っていくという物語。
手袋の暖かさがいやが上にも引き立つ、荒涼としたいかにも寒そうな風景に、作者のシベリアでの原体験を見る気がします。
ロシアのわらべうた
ロシアのわらべうた
K.チュコフスキー 編
Y. バスネツォフ 絵
偕成社
絵は、ユーリ バスネツォフ(1900〜1973)。
『3びきのくま』の絵を描いたことで有名ですね。
『ロシアのわらべうた』は、チェクフスキーが集めたロシアのわらべうたの歌集絵本。
一曲ずつのイメージをバスネツォフが描いています。
その絵が、とにかくかわいい!
東欧のかわいらしい雑貨のような絵柄で、温かみがあって懐かしい感じ。
この世界観に惹かれて、夢中でページをめくってしまいました。
彼はロシアの国民的挿絵画家だったそうですが、人気の秘訣がわかる気がします。
中身を写真でご紹介したいところですが、著作権法に触れてしまうのでそれができず…。
2019年2月末まで期間限定で待合室に置いておきますので、ぜひ、お手にとってみてくださいね。
はらだこどもクリニックの待合室には、温かそうな表紙が印象的な絵本が他にもたくさん!
寒風の中ご来院いただいた親子を、本棚のこびとたちと共にお迎えしています。